みなさん水中ドローンビジネスへのご興味はいかがでしょうか?
水中ドローン業界は今どんどん伸びをみせており、2020年度には市場規模30億円と言われており、その価値はここ数年でどんどん広がっていくと言われております。
空中のドローンが2010年代中盤からトレンドとなってきて、2020年代の現在では空撮による映像素材は各所で当たり前のように使用されるまでに広がりました。
その勢いを追うように水中ドローンも伸びてきているのですが、その水中ドローンをビジネスとして行う上でのメリットとはどういう部分なのでしょうか。
そこで今回は実際に関係者の話を聞いたり、実際に調査した中から感じる現状での水中ドローンビジネスの可能性や、今携わりはじめることのメリットなどを今回はお伝えしていきたいと思います。
Contents
これからの水中ドローンビジネスの可能性について考える
水中ドローンの可能性についてお伝えする前に、水中ドローンのことはある程度みなさんご存じでしょうか。
まずは本題に入る前に水中ドローンを運用する上での基礎情報のようなものをお伝えしておきたいと思います。
-水中ドローン基礎情報-
●有線ケーブルを使用したドローンが基本
●基本は操縦者、ケーブル捌き、監視者の3人体制以上での運用
●操縦に必要な資格は現状無いが、操縦にはそれなりの経験が必要
●特に自然環境の中で行う際には空のドローンより作業影響を受ける要素がある
と言ったように、ごく一部の情報ですが実際に水中ドローンの運用する際には空のドローンとは違った作業方法や要素が発生するということはあらかじめ頭に入れておいて欲しいと思います。
ただ文字で見聞きしても、なかなか理解しにくいものだと思いますので、実際に講習などを受けて水中ドローンを触ってみるのが一番理解が進む方法だとは思います。
それではこれらを踏まえた上で、水中ドローンビジネスの可能性についてご紹介していきたいと思います。
ブルーオーシャンな分野へようこそ
まずは最初に結論を言ってしまうような形になりますが、現状水中ドローンビジネスはブルーオーシャンと言って間違いない状態であることをお伝えしていきたいと思います。
冒頭にお伝えした現在の水中ドローンの市場規模を考えても、空のドローンの2021年度の試算では2305億円と言われている国内市場規模から考えると相当小さな市場であることが分かると思います。
まだ世間的な認知が進んでいないという要素はあるにせよ、それだけの市場規模の小ささは逆を取るとそれだけ可能性がある市場であるということも言い換えることが出来ます。
それではどのような部分に市場開拓の価値があるのか、という部分に関して次の内容からお伝えしていきたいと思います。
通常撮ることが出来ない映像も撮れる
空のドローンが出る前には、地上150m以上のような高い位置からヘリなどでしか撮影することが出来なかった空の映像も、ドローンが普及したことによって2020年代では簡単に空の映像を4Kなどの高画質で撮ることが出来るようになりました。
この流れは同じく水中ドローンにも流れてくることが考えられます。
水中では空中と違い人が潜水などをして海の中の映像などは撮ることが出来ます。ただ、水中に潜って映像を撮る際に人が入れない部分の映像であったり、一定以上の深さになると専門の技術を持った人でしか潜ることが出来ません。そういった制約を水中ドローンは取っ払って撮影することが可能です。
そこでこれまでに撮ることが出来なかった趣味の水中映像であったり、各種点検などに使用することが出来れば、それだけで新しいクリエイティブに繋がったり、新たなビジネスに繋がっていく大きな可能性を水中ドローンは持っているのです。
ビジネスとしても需要が
そのビジネスとしての需要を見てきたいと思います。ビジネスとしての実例として需要がある箇所はいくつもありますが、まずは点検という分野に関しては大きな潜在的な需要があると考えます。
実際にあった例としては、プラント点検などの際にどうしてもこれまで人が入ることが出来なかった細かな配管検査などを水中ドローンの存在を知ったことによって点検依頼をした業者さんがいらっしゃいました。そして点検でその配管を辿っていくと、その奥の方で施設の異常を発見することができ、別の障害の原因把握に貢献することが出来た、といった事例がありました。
このようにこれまで人が入り込むことが出来なかった箇所への調査などは、水中ドローンが大きな貢献を考えられる分野のひとつだと思われます。
その他にも、「人が立ち居ることがができなかった箇所」というキーワードから検討していくと様々な水中ドローンの需要が考えられるのではないでしょうか。あなたが現在行っている仕事の周辺や関係からそのような需要を発見することが出来れば、そこから新たな水中ドローンビジネスの種になっていくことでしょう。
安全はお金以上の価値である
水中ドローンの大きな需要、そして社会的な需要を見出すことが出来る要素と言うのが「安全」という分野への貢献ということが挙げられます。
安全はお金や技術で補うことが出来る部分があります。その部分を水中ドローンが担うことが出来れば、それが水中ドローンビジネスの裾野を広げていく起爆剤となっていくことでしょう。
その要素として実際水中ドローンの操縦を行っているパイロットから話を聞いてみると、実際の作業ではトラブルは付き物で、各現場で必ず1つはイレギュラーが起きるといったような意見も聞いたりします。例えば海中での作業になると潮の流れも変われば、沈んでいる障害物に引っかかって作業に支障が出たりと、多くのインシデントに繋がる要素が自然界の中では転がっています。このことを考えるだけでも、実際に人間をその水中作業を行うことではイレギュラーによって安全や命の危険が発生することも否定できません。
その危険をもし水中ドローンなどのロボットに代用することが出来れば、作業費用など金銭的な負担を払ってでも作業員の安全を考える、という考えを浸透させることが出来れば、それ自体が水中での作業をする際の水中ドローンの需要となってきます。
需要を0→1で作り出せる
そして水中ドローンビジネスのブルーオーシャンな部分として、まだそれほど専門の業者も少ないため世間の需要をほとんど掘り起こせていないという部分になります。
このことを逆手に取ってみると、もしあなたが新しい水中ドローンビジネスを作ることが出来たならば、それはあなたがその分野でのパイオニアとなり先行者利益を得ることが出来る、ということにもなります。
その分野でもそうだと思いますが、2番手・3番手よりも一番利益を得ることが出来るのはやはり1番最初にビジネスを始めた人が、後々の恩恵を享受することが出来ます。そのパイオニアになることが出来るチャンスを現状の水中ドローンは持っているということは理解していただければ、水中ドローンビジネスの大きなモチベーションになるのでは、と思います。
撮影のみではなく作業も可能
水中ドローンは日々進化しており、現状では撮影のみでなく水中で作業を行うための様々なアクセサリーも開発されてきております。
主なところでは水中ドローンに搭載できるロボットアームなどが代表的なところでしょうか。ロボットアームを装着することによって、水中ドローンのプロポで操縦することによって対象物を掴むことができ、そこから別の場所に移動することが出来るといった作業も水中ドローンでは行うことが出来るようになっております。それは業務用の大きな機体では当然ですが、数十万単位で購入することが出来る機体でも、運ぶことが出来る対象物の重量の制限はあるものの実際に持ち運びの作業が出来るところまでアクセサリーの進化は進んでおります。
また水中でブルドーザーのような動きが出来るようなアクセサリーがあるなど、この部分は機体の進化と共に進んできており、そのような水中ドローンが出来る作業の幅も広がってきていることから、今後の水中ドローンの可能性もこういう側面においても広がってきているということが分かります。
まとめ
ここまで現場の声なども交えた、現状考えられる水中ドローンビジネスの可能性についてご紹介してまいりました。
一番冒頭にお伝えした通り水中ドローンビジネスは現状ブルーオーシャンです。
そのような環境の中、今回この記事をご覧になった方が新しいビジネスに着手されて、水中ドローン自体の市場が底上げされるような事業の成功に繋がることが出来れはこれ幸いだと思います。
今回は水中ドローンビジネスのポジティブな可能性についてご紹介してまいりました。
この内容から本格的に水中ドローンビジネスを検討してみたい、と考えられた方にはドローンビジネスの現実的に考えておくべき点も別途記載させていただいたので、こちらも併せてご覧いただくとより水中ドローンビジネスのイメージがつきやすいのかな、と感じておりますのでそちらの内容も追って共有させていただきますのでお楽しみにしていただければと思います。
それでは本日もご覧いただきありがとうございました!